バイクを愛するライダーにとって、仲間との連絡や情報交換は重要な要素です。ツーリング中の仲間とのコミュニケーションや、道案内、緊急時の対応など、バイクに乗りながらやり取りをするためには、インカム(バイク用のヘッドセット)が欠かせません。しかし、どのインカムが自分の用途に最適なのか、どんな機能が便利なのか、選び方や活用方法に迷うこともあるでしょう。

今回は、ライダー向けのインカムの活用術と、各シーンに合わせたおすすめ機種をご紹介します。インカムを使いこなして、安全かつ楽しいライディングを実現しましょう。

インカムの基本的な使い方

インカムは、バイクのヘルメットに取り付けて使用する無線通信機器で、ライダー同士でリアルタイムに会話ができるようにするものです。インカムを使用すれば、ツーリング中に仲間と連絡を取り合ったり、音楽を聴いたり、ナビゲーションの案内を受けたりすることができます。

基本的な使い方はとても簡単です。インカムをヘルメットに取り付け、ペアリングしたいライダーや機器と接続するだけで、すぐに通信を開始できます。多くのインカムはBluetoothで接続するため、スマートフォンやGPSナビゲーション、さらには他のライダーのインカムと簡単にリンクできます。

仲間との連絡方法

ツーリング中に仲間と連絡を取るために、インカムは非常に便利です。特に大人数で走るグループツーリングでは、何かトラブルが発生したときや、ルート変更をする際など、スムーズに連絡を取り合うことが重要です。

インカムの連絡方法

  1. 一対一での会話:基本的にインカムは、1対1での会話がメインです。特定のライダーとペアリングをし、道を教え合ったり、休憩場所を決めたりするのに便利です。グループ内で一番前にいるライダーが道を指示し、後ろのライダーがその指示に従うといった形です。
  2. グループ通信:インカムには、最大で8人程度のライダーと同時に通話ができるモデルもあります。これにより、グループ全体で連絡を取り合うことができ、ツーリング中の移動や立ち寄りスポットの調整がスムーズに行えます。特に、大人数でのツーリングやツーリングクラブのメンバー同士で重宝されます。
  3. 距離の制限:インカムは、無線通信を利用していますが、通信可能な距離には制限があります。多くのインカムでは、最大500mから1,000m程度の範囲内で通信が可能です。ただし、障害物や風向きなどで距離が短くなることもあります。そのため、インカムを使う際には、常に近くにいることを前提に利用する方が良いでしょう。

仲間との連絡時の便利な機能

インカムには、仲間との連絡をサポートするための便利な機能がいくつか搭載されています。

  1. 音声コマンド:一部の高機能インカムには音声認識機能が搭載されており、ヘルメットを被った状態でも、音声で操作が可能です。手を使うことなく、通話やナビゲーションの切り替えができるため、走行中も安全に操作できます。
  2. ノイズキャンセリング機能:風切り音やエンジン音などが大きいバイク走行中でも、通話の音声をクリアに保つために、ノイズキャンセリング機能を備えたインカムが多いです。この機能により、会話が途切れず、ストレスなくコミュニケーションが取れるのが大きな利点です。

インカム選びのポイント

インカムを選ぶ際に重要となるポイントをいくつかご紹介します。自分のライディングスタイルや用途に合わせて、最適な機種を選びましょう。

1. 目的に応じた通信距離

通信距離はインカムを選ぶ際に最も重視すべきポイントです。特に長距離ツーリングをする場合は、長い距離で安定した通信ができるモデルを選ぶことをおすすめします。通信距離が長いモデルは、ツーリング中に仲間と離れすぎても、安心して連絡が取れるので便利です。

2. 対応するライダー数

インカムは、1対1の通信だけでなく、グループ通話にも対応しています。何人まで同時に通信できるかという点は、ツーリングのメンバー数に応じて選ぶと良いでしょう。特にグループツーリングをよく行うライダーは、最大通信人数が多いモデルを選ぶと、グループ全体と円滑に連絡を取れます。

3. 音質とノイズ対策

バイク走行中は、風の音やエンジン音が大きいため、クリアな音声で通話できることが求められます。高機能なインカムは、ノイズキャンセリング機能を搭載しており、これがあると通話中でも雑音が減り、より快適に会話ができます。

4. バッテリーの持ち

ツーリング中に途中でインカムのバッテリーが切れてしまっては、せっかくの連絡手段が使えなくなってしまいます。長時間の使用を想定する場合、バッテリーの持続時間が長いインカムを選びましょう。長時間走行することが多いライダーには、バッテリー性能も重要な選択基準です。

おすすめのインカム機種

ここからは、ライダー向けにおすすめのインカムをいくつかご紹介します。自分のライディングスタイルやニーズに合った機種を選んで、より快適なツーリングライフを楽しみましょう。

1. Sena 50S

Senaは、バイク用インカムの中でも非常に人気のあるブランドです。50Sは、その中でも特に高機能なモデルです。最大12人まで同時に接続できるので、大人数のグループツーリングにも対応可能です。音質は非常にクリアで、風切り音やエンジン音をしっかりとカットしてくれるノイズキャンセリング機能も備わっています。また、Sena独自のMesh 2.0テクノロジーを搭載しており、通信の安定性が抜群です。

2. B+com SB6X

B+comは、日本国内でも非常に人気のあるインカムブランドで、SB6Xはその中でも優れたコストパフォーマンスを誇るモデルです。最大6人までのグループ通話が可能で、音質やバッテリーの持ちも良好です。操作がシンプルで、初めてインカムを使う方にもおすすめです。

3. Cardo Packtalk Bold

Cardoは、インカム市場において高い評価を受けているブランドです。Packtalk Boldは、最大15人までのグループ通話が可能で、BluetoothとDMC(ダイレクト・メッシュ・コミュニケーション)両方に対応しています。この機能により、グループの通信が途切れにくく、大人数でも安定した会話を楽しめます。音質も非常にクリアで、ノイズキャンセリング機能も優れています。

4. Interphone Tour

Interphoneは、イタリアのバイク用インカムブランドで、高い信頼性と優れた性能を誇ります。Tourは、特にツーリング向けに設計されており、最大10人まで接続可能です。通信距離は最大1.5kmで、広

範囲にわたるツーリングにも対応できます。インカムの音質も優れており、特に長時間の使用でも快適に過ごせます。

インカム活用術

インカムを最大限に活用するための方法をいくつかご紹介します。これらを参考に、ツーリング中の連絡をもっとスムーズに、楽しくすることができます。

1. ナビゲーションの音声案内を活用

インカムとスマートフォンをBluetooth接続すれば、ナビゲーションアプリ(Google MapsやWazeなど)の音声案内をヘッドセットから直接聞くことができます。これにより、目的地まで迷わずにスムーズに移動できます。ナビの案内をリアルタイムで聞けるので、手元でスマホを見る必要もなく、安全に走行できます。

2. 音楽を楽しみながら走る

インカムを使って、ツーリング中にお気に入りの音楽を楽しむこともできます。音楽を聴きながら走行することで、長距離のツーリングも楽しくなります。ただし、音楽を聴きながらでも周囲の音に注意を払うことは大切です。音楽の音量調整や、通話機能とのバランスをうまく取るようにしましょう。

3. グループ内でのミーティングを行う

複数人でのツーリング中は、定期的にグループ内でのミーティングを行うことが効果的です。例えば、次の休憩場所の確認や、ルート変更など、インカムを通じてリアルタイムで情報共有を行うことで、よりスムーズなツーリングが実現します。

まとめ

インカムは、ライダー同士の連絡を円滑にし、ツーリングをより快適にするための便利なアイテムです。適切な機種を選び、使いこなすことで、仲間との連携がしっかりと取れるようになります。また、安全面でも、インカムを活用して交通情報やナビゲーションの案内を受けることができ、より安心して走行できます。自分のライディングスタイルに合わせたインカムを選び、より充実したバイクライフを楽しんでください。