友人たちとのキャンプでのBBQ

キャンプにハマったきっかけ

私がキャンプにハマったきっかけは、大学時代、友人に誘ってもらったことでした。その友人は元々ツーリング仲間で、大学の授業がない日は二人でバイクを走らせてあっちこっちに行ったものです。

大学一年生の春休み、彼女からメールが来ました。
「今度の土曜日、福島に行かない?」(ちなみにこのメールが届いたのは木曜日の夜だったのを鮮明に覚えています)
私はそれはもうびっくりしました。彼女とのツーリングはそれまで日帰りできる近場がほとんど。土地勘があまりなく、「福島」という響きだけでとても遠いところのように思えました。今思えば、その時行った場所はそれほど遠くなくて日帰りも可能な距離だったのですが…。

私は思わず電話をかけて、「土曜日に福島って、宿はどうするの?もう明後日だよ?」と聞いてしまいました。彼女はけろっとして、「キャンプしに行くんだよ」と一言。先に言ってよ!ってツッコんじゃいましたね。

初めてのキャンプ

私はそれまでキャンプなんて、小学校の校外学習とこども会の行事でしかやったことがなくて、道具も全く持っていませんでしたし、何を準備すればいいのか想像もつきませんでした。友人が自信満々に「全部準備するから、あんたは当日私のアパートに来てくれればいいから!」と言ってくれたので、私は本当に手ぶらで彼女のアパートに行きました。彼女が準備してくれた装備は思っていたよりもコンパクトでびっくりしましたね。

あまり大きな荷物をバイクに載せたことがなかった私の分はかなり軽くなるように工夫してくれて、二人で山梨に向けて出発しました。走行計画も本当に全部立ててくれていたので、途中でこまめに休憩を挟みながら無事キャンプ場につきました。都会の喧騒を離れて、友人と二人、豊かな自然の中をバイクで駆け抜ける爽快感と言ったら!

ツーリングだけでかなり満足してしまった私ですが、その日の目的はツーリングではなくキャンプ。キャンプ場に到着すると友人は手慣れた様子でテントを張り、準備を整えてくれました。突発的なキャンプで、おまけに私はキャンプツーリング初心者ということもあり、あまり道具は持って行けなかったのでしょう。小さな宿営でしたが、今振り返れば彼女の工夫が至るところに込められていたのだと思います。

二人できゃあきゃあ言いながら、キャンプ場でレンタルしたBBQ用品で道中買ったお肉やマシュマロを好き放題焼きました。すごく青春っぽい思い出です。

日が落ちてからは、テントの中、ランタンの明かりを挟んで座っていっぱい話しました。勉強のこと、恋愛のこと、バイクのこと、将来の夢…。普段はちょっと気恥ずかしくてしないような話も、ランタンの明かりの中では不思議と話せちゃったんですよ。キャンプを通して、彼女との友情がすごく深まったと思います。

その後、彼女を含めて当時特に仲が良かった友人たちと一緒に、頻繁にキャンプに行くようになりました。バイクに乗れたのは私と最初に誘ってくれた彼女だけだったので、キャンプツーリングできるのは二人だけの時に限られましたが。アラフォーになった今でも、その友人たちとは予定を合わせてキャンプに行きます。

最初は誰かと一緒にキャンプに行くのが楽しかったのですが、いつの間にかあのテントの中のランタンと、キャンプ料理のあの素朴な味わい、大自然の中の爽快感…。そういったものだけでも味わいたくなる体になってしまいました。今では隙あらばソロキャンプに行くぐらい、キャンプのとりこです。