朝方のキャンプ場

MSRがライダーに愛される理由

キャンプ場の朝、霧の中に浮かび上がるスタイリッシュなシルエット。
登山家やベテランキャンパーから絶大な信頼を集めるアメリカのブランド「MSR」のテントは、私たちバイク乗りにとっても憧れの存在です。

高機能で軽量なテントは他にもありますが、MSRが特別なのは、その圧倒的な「機能美」にあります。
過酷な雪山登山にも耐えうるスペックを持ちながら、無駄を極限まで削ぎ落としたデザインは、見ているだけでほれぼれしてしまいます。

何より、体力が落ちてくる大人世代にとって、ギアの軽量化は切実な問題です。
バイクの取り回しを重くせず、設営・撤収の労力を減らしてくれるMSRは、まさにアラフォー世代のツーリングに最適な選択肢といえるでしょう。

悪天候に負けない「DAC社製ポール」の信頼感

MSRのテントの骨組みには、世界最高品質と言われるDAC社のアルミポールが採用されています。
非常に軽量でありながら、強風を受けてもしなやかに受け流す強靭さを持っています。

山の天気と同様、ツーリング先の天気も変わりやすいもの。
急な突風や豪雨に見舞われても、このテントなら守ってくれるという安心感は、何物にも代えがたい価値です。

また、ポールとインナーテントの接続パーツなども直感的に色分けされており、力のない女性でも一人で迷わず設営できる工夫が凝らされている点も、長く愛用者が多い理由の一つです。

ツーリングに最適なモデル比較

MSRのラインナップの中で、バイクツーリング用として候補に挙がるのは、軽量モデルの「ハバハバ(Hubba Hubba)」シリーズと、耐久性重視の「エリクサー(Elixir)」シリーズの2つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

軽さを極めるなら「ハバハバシールド」

「とにかく荷物を軽く、コンパクトにしたい」という方には、MSRの代名詞とも言えるハバハバシリーズがおすすめです。
最新モデルでは、コーティング技術が進化し、加水分解(生地のベタつき)への耐久性が飛躍的に向上しています。

2人用モデルでも総重量は約1.4kg〜1.6kg程度と、500mlのペットボトル3本分ほどしかありません。
収納サイズも非常にスリムで、パニアケースやシートバッグの隙間にすっぽりと収まります。

生地は薄いですが、シルナイロンのようなツルツルとした質感は高級感たっぷり。
ただし、地面に敷くフットプリントは別売りとなっていることが多いため、予算に余裕を持たせておく必要があります。

コスパと丈夫さの「エリクサー」

「初めてのMSRで、デリケートな扱いは苦手」という方には、エリクサーシリーズがぴったりです。
ハバハバに比べると生地が厚手で耐久性が高く、多少ラフに扱っても破れる心配が少ないのが特徴です。

重量は2人用で約2.7kgと、ハバハバよりは1kgほど重くなりますが、バイク積載なら許容範囲内です。

何より魅力的なのは、フットプリントが最初から付属しており、価格もハバハバより安価に抑えられている点です。
コストパフォーマンスに優れ、遮光性も高いため、朝までぐっすり眠りたい派の方にも支持されています。

大人の女性ライダーにおすすめの選び方

最後に、私のような女性ライダーが購入する際にチェックすべきポイントをお伝えします。

「ソロでも2人用」が正解

「ソロツーリングだから1人用テント」と思いがちですが、バイクの場合は2人用を選びましょう。

ヘルメット、プロテクター入りのジャケット、ライディングブーツ、着替えの入ったバッグなど、ライダーの荷物は意外とかさばります。
1人用テントでは、寝るスペース以外にこれらの荷物を置く場所がなく、窮屈な思いをすることになります。

MSRのテントは、1人用と2人用の重量差が数百グラムしかありません。
そのわずかな差で、テント内で着替えができ、荷物を広げてくつろげる広さが手に入るなら、2人用を選ばない手はありません。

色がもたらす心理的効果

MSRといえば鮮やかなレッドやホワイトのイメージが強いですが、近年は日本やヨーロッパ限定カラーとして、ベージュ系のタンやグリーンも展開されています。

ホワイトやレッドの幕内は、朝の光が明るく入り込み、気持ちよく目覚めることができます。

一方、タンやグリーンなどのアースカラーは、自然に溶け込み、落ち着いた時間を過ごすのに適しています。

写真映えを狙うか、ステルス性を重視するか。
自分のキャンプスタイルに合わせて色を選ぶのも、MSR選びの楽しみの一つです。