どこまでも行ける道

一人でどこまでも行けるツーリング

バイクに乗らない知人から、よくツーリングの魅力を聞かれます。確かに、バイクって一人か二人しか乗れないし、車以上に疲れるし、一見大変なだけで孤独な乗り物に思えるのかもしれません。

でも、私はその「一人しか乗れない」ところも結構気に入っていたりします。
バイクに乗っている時、様々なことを感じ取れます。気を張っているからでしょうか、感覚が鋭くなっている感じ。気温の変化や漂うにおい、風を切る音やバイクの振動…。そういった小さな要素一つ一つを感じて走っていると、バイクと一体になったような、不思議な感覚を味わえます。これは他に誰も乗っていない、私とバイクしかないからこその感覚だと思うのです。

また、ソロツーリングならいつでもどこでも、自分の好きな場所に行けます。
走っている時間はもちろん、走行計画を立てている時間もとてもワクワクします。他の人と一緒だと予定や行先の希望を合わせなければなりませんが、ソロツーリングなら思い立った時に、どこにでも行けるのです。その自由さが私は好きです。

ツーリングで新しい出会いも

ソロツーリングでも、旅先で新しい出会いがあります。実際、私はソロツーリングでキャンプに行った時に、同じくソロで来ていた女性と意気投合して連絡先を交換したことがあります。彼女とは今も頻繁に連絡を取っていて、先日も一緒にツーリングに行きました。社会人になると、仕事関係以外の新しい出会いは少なくなってしまうかなと思っていましたが、ツーリングのおかげで素敵な出会いがこれまでにもたくさんありました。

ソロツーリングをしている人は、きっとみんなどこかにた部分があるのだと思います。出会う人は性別や年齢、職業、出身、みんなバラバラです。でも、みんな「ソロツーリングが好き」という共通点があります。共通の話題であるツーリングやバイクの話を通して、これまで知らなかった価値観や考え方を見つけられることがあるのです。

自分に挑戦できる

私はソロツーリングをする際、いくつか目標を定めていることがあります。それは「これまでより遠い場所に行ってみる」だとか、「最短ルートを探してみる」だったりとか。ちょっと変わったところだと、「目的地までの間に信号がいくつあるか数えてみる」なんてものもやったことがあります。ちょっとしたゲームなのですが、目標を達成できると充実感があります。

ソロツーリングは日常から少し離れて、自分を見つめ直す良い機会にもなります。ぜひソロツーリングの楽しさを、みなさんに知ってもらいたいですね。